進行性多巣性白質脳症(読み)しんこうせいたそうせいはくしつのうしょう

世界大百科事典(旧版)内の進行性多巣性白質脳症の言及

【脱髄疾患】より

…しかし同様の自己免疫機転が明らかな感染症の前駆なしに反復し,慢性化するものがあり,慢性反復性ポリニューロパチーと呼ばれている。(3)髄鞘形成または保持細胞に親和性の強いウイルスは,動物ではいくつかのものが知られているが,ヒトで確認されているのは進行性多巣性白質脳症の場合のみである。この疾患の原因となるパポバウイルスpapovavirusは中枢の髄鞘保持細胞であるオリゴデンドログリアoligodendrogliaを選択的に侵すため,脱髄性の病変が形成される。…

【脳炎】より

…脳実質の炎症による神経疾患で,病原体の脳実質への直接の影響によるもの,各種感染症に続発したり予防接種後などにおこるアレルギー性機序の考えられるものがある。(1)病原体が脳実質を直接侵すことによる脳炎 日本脳炎,エコノモ脳炎,単純ヘルペス脳炎などをはじめ病原体はほとんどがウイルスである。症状は発熱,頭痛,吐き気,嘔吐などで始まり,意識障害や精神症状を呈するようになる。回復後も後遺症を残すことがまれではない。…

※「進行性多巣性白質脳症」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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