世界大百科事典(旧版)内の遅延剤の言及
【コンクリート】より
…これを混和材料admixtureといい,このうち使用量が少なく配合設計に算入しないものを混和剤,使用量が比較的多く配合設計の際考慮する必要のあるものを混和材と呼んでいる。前者の例としては,界面活性作用によってワーカビリチー,耐久性などを向上させるAE剤や減水剤,硬化過程で膨張を起こさせる膨張混和剤,コンクリートの凝結・硬化の時間を調節する促進剤や遅延剤などがあり,後者にはそれ自身には水硬性はないが,コンクリート中の水酸化カルシウムと化合して不溶性の化合物を作り,強度を増すとともに水密性を向上させるポラゾンなどがある。
[施工]
よいコンクリートを作るには,よく管理された材料の計量,練混ぜ,運搬,打込み,締固め,表面仕上げ,養生などが実施されなければならない。…
※「遅延剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」