遊君別当(読み)ゆうくんべっとう

世界大百科事典(旧版)内の遊君別当の言及

【公娼】より

…それゆえ,公娼制は原理的には私娼の存在を否定するものであり,実施に当たっては集娼制や登録制をとることが多いのも,監督や性病検査などの管理に便利なためである。 日本の公娼制の起源としては,《吾妻鏡》建久4年(1193)5月15日にみえる遊君別当(ゆうくんべつとう)の職名や,室町幕府が傾城局を設けて税金を徴収したという記録があるが,断片的史料で実体は不明である。やや確実となるのは天正年間(1573‐92)に豊臣秀吉が大坂,京都に認可した遊郭以後である。…

【遊女】より

…一方では定住の遊女が増加し,遊女屋の組織も主人(長者(ちようじや))を中心に固定化された。同時に武士などが宿駅通過の際に多数の遊女が集まるため,鎌倉幕府は遊君別当(ゆうくんべつとう)をおいてそれを取り締まった。そのころは武士の酒宴や陣中には必ず遊女が同席した。…

※「遊君別当」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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