世界大百科事典(旧版)内の運動性失語の言及
【失語症】より
…われわれの大部分の人間が右利きだからである。
[ブローカ失語(運動性失語)]
発語量が少なく,つっかえながら渋滞した話し方で,いわゆる非流暢(りゆうちよう)な話し方になる。発語の量がふえても,〈て,に,を,は〉などの助詞をおとして電報文のような言葉を話す症状(失文法)を示す。…
【脳梗塞】より
…そのほか障害される部位によっては,失語や失行(四肢,顔,舌などに運動機能の障害がなく,なすべき動作はわかっているのに目的にかなった動作ができないもの),失認(知覚,感覚の障害はないが対象を認知できないもの)などの症状を呈する。失語は患者の優位大脳半球(右利きの人の場合は左側)の障害によって生じ,感覚性失語(言語理解が主として障害されるもの),運動性失語(言語理解は保たれているが自分の言語を表出する機能が主として障害されるもの)などに分けられる。また優位半球の頭頂葉の障害によりゲルストマン症候群Gerstmann’s syndrome(手指失認,左右失認,計算障害,書字障害)が生ずる。…
※「運動性失語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」