世界大百科事典(旧版)内の遍知院の言及
【両界曼荼羅】より
…密教の教義を,大日如来を中心とした諸尊の配置によって図示した曼荼羅。胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅をあわせて両界曼荼羅という。両部曼荼羅とも称される。これら金・胎両曼荼羅は,インドでは別々に発達し,7世紀中ごろに成立した《大日経》により胎蔵曼荼羅が作られ,7世紀から8世紀初めにかけての《金剛頂経》にもとづき金剛界曼荼羅が出現する。胎蔵界曼荼羅は大悲胎蔵生曼荼羅,また胎蔵曼荼羅と称し,〈界〉を有さないが,中国唐代において金剛界曼荼羅と併用するにいたり,両者をあわせて両部曼荼羅と称されたが,のち〈金剛界〉に対応させて胎蔵界曼荼羅となり,両界曼荼羅の呼称が一般化した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」