世界大百科事典(旧版)内の過粘稠度症候群の言及
【クリオグロブリン血症】より
…骨髄腫,マクログロブリン血症,膠原(こうげん)病(全身性紅斑性狼瘡(ろうそう),慢性関節リウマチ,強皮症など),自己免疫疾患,慢性感染症,慢性肝臓疾患,悪性リンパ腫,慢性リンパ性白血病などに随伴してみられることが多い(これを続発性クリオグロブリン血症という)が,まれに基礎疾患がない本態性のものもある。臨床的に無症状のこともあるが,多くの場合,寒冷にさらされた部位の疼痛,関節痛,レイノー現象,壊疽(えそ),紫斑,水疱性紅斑,寒冷蕁麻疹(じんましん),下肢の慢性潰瘍,そのほか血清粘度が増加して過粘稠度症候群がみられることがある。【今村 幸雄】。…
【マクログロブリン血症】より
…骨髄,リンパ節,肝臓,脾臓などにリンパ球系異常細胞が増殖し,これらの細胞から単クローン性IgMが産生,分泌される。発病は緩慢で,全身倦怠,めまい,動悸,息切れなどの貧血症状,リンパ節腫張,肝腫,脾腫,出血傾向,レイノー現象などのほか,増加したIgMによる過粘稠度症候群(視力障害,精神症状,意識障害,出血症状,腎不全など)がみられる。また細菌に対する抵抗力が減弱し肺炎その他の感染症にかかりやすい。…
※「過粘稠度症候群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」