遠洋漁業奨励法(読み)えんようぎょぎょうしょうれいほう

世界大百科事典(旧版)内の遠洋漁業奨励法の言及

【遠洋漁業】より

…日本は世界で有数の遠洋漁業国だが,そのほか旧ソ連,スペイン,ポーランド,ドイツ,韓国などがある。 日本では1897年遠洋漁業奨励法が公布され,漁船の改良と大型化のために奨励金まで出されたが,実際に遠洋漁業が発展するのは第2次大戦後の昭和30年代の後半からである。過密な沿岸漁場から漁船を間引いて沖合へ,沖合からは遠洋へという漁場の外延的拡大をはかる政策と漁労機器の発達,冷蔵・冷凍・加工技術の進歩によって遠洋漁業は伸びた。…

【漁船】より

…明治中期には,政府は漁船改良の方法として,在来の漁船の中でとくに優良なものを発見し,それを全国に普及させ,また西洋型漁船の長所を採り入れた改良なども考えていたようである。1897年に公布された遠洋漁業奨励法によると,奨励対象となる遠洋漁船は西洋型帆船と汽船とが前提にされている。 しかし汽船の蒸気機関は機関のほかにボイラーをともない,ボイラーは機関とほぼ同容積をもつから,その容積は石油発動機よりもずっと大きかった。…

※「遠洋漁業奨励法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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