世界大百科事典(旧版)内の遮断抗体の言及
【減感作療法】より
…最近ではこのような副作用を起こさないで,しかもより有効な治療法の開発を目指して,抗原を変性させたり,重合させたり,また他の物質と結合させたりする方法が動物実験で試みられ,一部はヒトにも応用されている。減感作療法が有効であるのは,(1)遮断抗体とよばれる新しい抗体が産生され,病気を起こす抗原と結合する,(2)抗原抗体反応にもとづくヒスタミンの遊離が低下する,(3)血中のレアギン(IgE抗体)が減少する,ということによると指摘されている。ただ新しい薬剤や治療法の開発により,減感作療法は以前ほどには広く用いられなくなってきた。…
※「遮断抗体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」