世界大百科事典(旧版)内の還元染法の言及
【浸染】より
…(2)媒染染法 染料分子が繊維に対し直接には親和性のない場合,繊維を媒染剤で処理したあと染める方法で,媒染染料,酸性媒染染料を用いる。(3)還元染法 水に不溶の染料を還元により可溶化し染着したあと酸化するもので,建染染料,硫化染料による木綿染色が代表的。(4)酸化染法 アニリンなどの低分子染料を繊維に吸着後,酸化重合して発色させるもの。…
【染色】より
…媒染染法は染料が繊維に親和性をもたないとき,あらかじめ媒染剤を繊維に施し,それを仲介として染める方法であるが,近年は染料と媒染金属を結合させておいて直接染法のように染めることが多い。還元染法は建染染法とも呼ばれ,水に不溶の染料をアルカリ性の種々の還元剤を用いて還元し可溶の形とし,還元体の親和性により染色後酸化し不溶の形の染料とする方法である。顕色染法はアゾ染料の成分の一方のジアゾ成分をまず吸収させ,他のカップリング成分を繊維上でカップルさせ不溶のアゾ色素とする方法で,ナフトール染色とも呼ばれ,捺染に多く用いられる。…
※「還元染法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」