世界大百科事典(旧版)内の邙山の言及
【洛陽】より
…黄河支流の洛水北岸に位置するため,この名がある。すぐ北を黄河が東流するが,洛陽との間に丘陵状の邙山(ぼうざん)が東西にのび,黄河それ自体のはんらんの被害は及ばないという地の利もあり,新石器時代から殷代にわたる遺跡が付近に多数存在する。新石器時代の竜山文化晩期から殷代中期にわたる重層遺跡が発見され,そのIII期層の王宮址は殷代前期に比定されている偃師(えんし)県二里頭遺跡は,洛陽のわずか東,黄河と洛水の合流点にあり,1982年には殷の初代湯王の都城ではないかとされる城壁址も当地から出土した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」