世界大百科事典(旧版)内の邢の言及
【爾雅】より
…漢代すでにいくつかの注釈が作られたが,散逸して断片しかのこらず,完全なテキストは晋の郭璞(かくはく)の注したものだけである。宋の邢(けいへい)はこれに従って《爾雅義疏》11巻を作り,今日ではそれが《十三経注疏》の中に収められ〈経〉に準ずる扱いを受けている。後代の研究としては清の邵晋涵(しようしんかん)の《爾雅正義》,郝懿行(かくいこう)の《爾雅義疏》各20巻が名高い。…
【十三経注疏】より
…十三経の確立である。《論語》は三国魏の何晏(かあん)の集解(しつかい),《孝経》は唐の玄宗の注,《爾雅》は晋の郭璞(かくはく)の注が用いられ,疏はいずれも宋の邢(けいへい)の手になるとされるが,これもまた多くの学者が協力している。《孟子》は漢の趙岐(ちようぎ)の注,宋の孫奭(そんせき)の疏とされるが,疏は後人の偽作説が有力。…
【論語集解】より
…漢から魏までの孔安国,馬融,包咸,周氏,鄭玄(じようげん),陳群,王粛,周生烈の八家の説を抜粋して集め,自説を加えている。《論語義疏》と宋の邢(けいへい)(932‐1010)の《論語正義》などがこれにもとづいて作られた。日本では古鈔本が多く,また1364年(正平19∥貞治3)の刊本が最古のものとして現存する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」