郅支(読み)しっし

世界大百科事典(旧版)内の郅支の言及

【匈奴】より

…しかし漢は軍費に窮して疲弊し,かつ匈奴は依然として漢の北辺の略奪を繰り返した。 前60年(神爵2)ころ匈奴は単于(皇帝)の位の継承をめぐって内争をおこし,5単于の並立を見たが,やがて郅支(しつし),呼韓邪(こかんや)2単于の対立となり,呼韓邪は漢にくだって漢の保護を受けたので,郅支単于はこれと対抗できず,西方に移り,康居国を奪ってタラス河畔に住まった。郅支は前36年(建昭3),漢将甘延寿らのために攻め殺されたが,一方,呼韓邪は匈奴を再び統一し,以後漢と匈奴の和親は継続した。…

※「郅支」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android