郡地頭職(読み)ぐんじとうしき

世界大百科事典(旧版)内の郡地頭職の言及

【郡】より

… だが鎌倉時代に入っても,地域社会における郡の地位はそれなりの重みを失うことはなかった。鎌倉御家人は全国各地の郡を所領として給与され(郡地頭職),その統治のために郡内に政所・公文所などの役所を設けた(郡政所)。旧来の郡司がその役人として登用された場合もある。…

【地頭】より

…まず(1)の所領の性格についてみれば,一般の荘官職としての地頭のほかに公領の地頭職がある。国衙領の郡地頭職,郷地頭職はその代表的なものである。また(2)の補任の動機からこれを分類すれば,本領安堵の地頭職と新恩の地頭職があった。…

【守護領】より

…鎌倉時代のものとしては1235年(嘉禎1)に幕府が認めた安芸守護藤原親実の例が著名である。それは国府ならびに同近辺の郡地頭職,在庁兄部(このこうべ)職(国衙在庁官人の支配・指揮権をもつ),祇園神人兄部職(交通・商業活動を行う祇園社神人の支配権をもつ),国内に広く分布する久武名(有勢な国衙在庁の仮名)などから成っており,これらは前守護武田信光さらに宗孝親の体制を継承したものであった。守護宗孝親は在国司で在庁兄部を兼帯していたが,承久の乱の際朝廷方に属してそれらを没収された。…

※「郡地頭職」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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