世界大百科事典(旧版)内の部落子ども会の言及
【子ども会】より
…しかしその後,特に1960年代からの高度経済成長政策にともなう地域社会の変貌と受験競争の激化の中で,地域の子ども集団や子ども会が急激に衰弱,形骸化してきたが,70年代に入ると新しい地域連帯形成のとりくみの中で,子どもの成長・発達にとっての子ども会の意義が問い直され,地域に根ざしたすぐれた実践もあらわれるようになった。 子ども会の形態や活動内容は実に多様で,育成者の面から見ると,(1)町内会や地区自治会によって育成される〈町内子ども会〉〈地区子ども会〉,(2)PTA校外生活指導部などによる〈PTA子ども会〉や学校が校外生活指導の目的で通学区ごとに組織する〈校区子ども会〉,(3)教育委員会や行政機関が夏休みなどに行う〈緑陰子ども会〉,(4)児童館や図書館が企画する〈巡回子ども会〉や〈行事子ども会〉,(5)部落解放運動による〈部落子ども会〉,(6)その他児童文化・教育・宗教団体が組織する子ども会などがある。また目的面からみると,(1)不良化防止,児童保護をめざすもの,(2)社会教育,校外教育の一環として子どもの成長・発達をめざすもの,(3)健全な娯楽と文化を与えて健全育成をめざすもの,(4)特定の団体の宣伝を意図するものなどがある。…
※「部落子ども会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」