世界大百科事典(旧版)内の郷土教育連盟の言及
【郷土教育】より
…このような郷土教育は,郷土すなわち身近な生活の場に教材を発見し,それを授業に利用するという教育方法に重点がおかれたものであった。ところが1920年代から30年代のドイツにおける郷土科Heimatkunde設置の影響をうけて,日本においても,北沢種一らの労作・体験・直観などの原理から郷土を重視する主張と,地理学者小田内通敏や志垣寛らによる〈土地と勤労と民族の三つの複合体〉としての郷土の科学的把握と調査に基づいた学習を主張する郷土教育連盟の運動があった。この背景には,世界恐慌などの影響による農村窮乏化の救済という問題意識がある。…
※「郷土教育連盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」