世界大百科事典(旧版)内の鄧完白の言及
【鄧石如】より
…中国,清代中期の書家,印人。安徽省懐寧の人。初名は琰。字は頑伯,号は完白,笈遊山人。幼時から刻技を好んだが,やがて印や書を売り生計をたて,諸国を歴遊しながら金石の善本を臨摹(りんも)研究し,見識を深めた。書は篆隷(てんれい)書の復古運動の先駆者として豪毅高古の風格をたて,碑学派の雄と称される。また篆刻は剛健,渾厚な風により浣派の祖といわれ,近代新風の起点となった。《鄧石如印存》などの集がある。【角井 博】…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」