世界大百科事典(旧版)内の配位原子の言及
【錯体】より
…中心原子に結合する原子あるいは原子団を配位子ligandまたはリガンドという。配位子に含まれる原子のうち中心原子に直接結合している原子を配位原子とよび,その数を配位数という。錯体にはイオンと分子とがある。…
【配位子】より
…たとえば[Co(NH3)6]Cl3,[Mg(H2O)6]SO4,K4[Fe(CN)6],K2[ZnCl4],[Cu(NH2CH2COO)2]などにおけるNH3,H2O,CN-,Cl-,NH2CH2COO-などは,それぞれ中心原子のCo3+,Mg2+,Fe2+,Zn2+,Cu2+などと結合しているイオン(単原子イオンあるいは多原子イオンを問わない)あるいは分子であって,これらが配位子である。この場合,NH3ではN,CN-ではC,Cl-ではCl,NH2CH2COO-ではNおよびOのように,中心原子に直接結合している配位子中の原子を配位原子という。配位子のうち,一つの配位子で二つ以上の配位原子を含むものを多座配位子またはキレート配位子という。…
※「配位原子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」