世界大百科事典(旧版)内の配水施設の言及
【上水道】より
…これらの実施設計と施工はすべて日本人の手によってなされ,開港地の横浜,函館,長崎に続き,91年には東京市が人口200万人を対象とした水道工事に着手した。東京では3開港地と異なり,1654年から通水していた玉川上水の取水・導水施設をそのまま新水道に転用できたので,改良水道として新設したのは浄水場と市内の給・配水施設であった。すなわち郊外の台地(現在の新宿副都心地区)に広大な沈殿池とろ過池をもつ浄水場をつくり,そこで浄化した水を蒸気動ポンプで加圧して市内の高台(芝と本郷)に設けた配水池へ送り,そこから市街地内に埋設した配水管(鉄管)を経て有圧で給水するものであった。…
※「配水施設」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」