世界大百科事典(旧版)内の酒勾景信の言及
【広開土王碑】より
…高句麗の第19代の国王広開土(好太)王の功績を編年的に叙述して記した石碑。414年(高句麗の長寿王2)に建てられ,中華人民共和国吉林省集安に現存。石碑の材質は,角礫凝灰岩で,不正四角形の柱状。高さは6.34m,各面の幅は平均1.59mという巨大なもの。碑文には391年に相当する〈辛卯年〉に倭(日本)が海を渡って〈百済・新羅〉などを〈臣民〉としたと読みとれる字句や,いくたびか倭軍と高句麗軍とが交戦した記載があったためか,1883年(明治16)に石碑の建っている輯安(集安)の地に密偵として入った参謀本部の将校,酒匂景信が,この碑文に注目して,拓本を日本に持ち帰った。…
※「酒勾景信」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」