世界大百科事典(旧版)内の酸化的付加の言及
【触媒】より
… 一方,ヨウ化水素を助触媒とするロジウム錯体には,酢酸溶液中メチルアルコールと一酸化炭素を反応させ酢酸を合成する触媒作用がある。溶液中に平衡的に生じるヨウ化メチルがロジウム錯体に解離付加(酸化的付加という)し,別に配位した一酸化炭素がメチル配位子と反応(配位子挿入という)してアセチル配位子になり,それがヨウ化物イオンとともに脱離(還元的脱離という)し,加水分解を受けてヨウ化水素を再生するとともに酢酸を生成するという,触媒反応サイクルを構成している。触媒反応の機構は多くの場合複雑で,よくわかっていない場合が少なくない。…
※「酸化的付加」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」