酸水素説(読み)さんすいそせつ

世界大百科事典(旧版)内の酸水素説の言及

【酸・塩基】より

…酸と塩基の概念には幾多の歴史的な変遷があるが,基本的には水溶液中で水素イオンを増大させるものが酸で,水素イオンを減少させるものが塩基である,とすることができる。現在の考え方からすれば,酸や塩基というべきものはかなりの数が古くから知られていたが,酸や塩基という語や概念がふつうに用いられるようになるのは17世紀ないし18世紀ころからである。酸として最も古く知られているのは,発酵しすぎた酒や酢のような植物性の酸であって,酢はギリシア,ローマの著作や聖書,あるいは中国の史書などにも出てくる。…

※「酸水素説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」