里見八犬伝物(読み)さとみはっけんでんもの

世界大百科事典(旧版)内の里見八犬伝物の言及

【南総里見八犬伝】より

…近代に入って,坪内逍遥が《小説神髄》で批判した後,長い間この大作の真価は忘れられていたが,いずれにしても日本文学史上類例のない長編伝奇小説といえる。【高田 衛】
[里見八犬伝物]
 歌舞伎狂言,人形浄瑠璃の一系統で,《南総里見八犬伝》を劇化したもの。その初めは1834年(天保5)10月大坂若太夫芝居の《金花山雪曙(きんかざんゆきのあけぼの)》で,これは不評不入り,つづいての36年正月~4月大坂嵐橘蔵座(中の芝居)《花魁莟八総(はなのあにつぼみのやつふさ)》(8幕,西沢一鳳作)も,後編は不入りだったと伝えられる。…

※「里見八犬伝物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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