世界大百科事典(旧版)内の重フランの言及
【デノミネーション】より
…そして24年8月の貨幣法でライヒス・マルク表示のライヒス銀行券(ライヒス・マルク)を発行してレンテン銀行券を回収した。またフランスは58年12月,フランの17.55%切下げ(1米ドル=420フラン→493.706フラン)を実施するとともに,100フランを1フランとする新貨幣単位(重フラン,新フラン)の採用を決定,1年の準備期間を経て60年1月に実施した。 このようにデノミは,インフレに区切りをつけるために実施されるものであるから,その効用として,(1)デノミによって貨幣表示のけた数が小さくなり,国民の日常の貨幣計算は容易になること,(2)貨幣1単位の価値は逆に大きくなり,国民の貨幣に対する信頼は高まること,(3)自国通貨の対外為替相場の表示がけたの少ない数字になること,などがあげられる。…
※「重フラン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」