世界大百科事典(旧版)内の重籐弓の言及
【トウ(籐)】より
…トウ属Calamus,キリンケツ属Daemonoropsなど,熱帯に産する数種のつる性ヤシ類の総称(イラスト)。茎は籐いすや籐細工に用いられる。茎はつる性で細く,他の木に巻きついて伸び,長さ60~180mになるものもある。茎には節があって,ここから長い柄のある葉を出す。葉柄の基部は葉鞘(ようしよう)となって茎を抱き,葉は羽状複葉で,先端は通常,むち状に長く伸びる。葉柄や葉鞘,葉の裏面の中肋には太く鋭いとげが下向きに多数あり,また茎にもとげを有するものがあって,これらのとげで他物にからみつく。…
【弓矢】より
…弓矢は,飛道具としては投槍につづいて発明されたもので,その起源は古く旧石器時代にまでさかのぼる。広く世界中に分布するが,オーストラリア,タスマニアの原住民のように,これをまったく知らなかった民族もある。火器が発明される以前には,最も複雑かつ精巧な武器として卓越した力をもつものであり,矢にみられる多様性は顕著なものがある。弓は弓幹の長さによって長弓と短弓,構造によって単弓と複合弓とに大別される。単弓は1本の木や竹でこしらえたもの,複合弓はその弓幹が同じ材料から作られているかどうかは別にして,少なくとも二つの別々の部分から成り立っているものである。…
※「重籐弓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」