世界大百科事典(旧版)内の重酸素重水の言及
【重水】より
…厳密にいえば,これらのうちH216O(酸化プロチウムまたは軽水と呼ばれる。天然の水の大部分はこれなので,天然水を軽水と呼ぶこともある)を除く他のものはみな重水のはずであるが,17Oや18Oを含むもの(重酸素重水)を16Oを含むものから完全に分離することは技術的に困難で,主として蒸留による濃縮法が利用されるが,純粋なものは得がたい。これに対して,Dを含む重水素重水は,水を電気分解するときにH2のほうがD2よりも発生しやすいために,大量の水を繰り返し電気分解していくと残液中にしだいに濃縮され,100%の純度のものも得ることができる。…
※「重酸素重水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」