世界大百科事典(旧版)内の野菜生産出荷安定法の言及
【野菜】より
…この不安定な価格変動は,野菜農家の経営の発展にも,国民消費生活の安定にも大きな阻害要因となっている。とくに東京,大阪,名古屋などの大消費地で形成される野菜の価格が,全国の野菜の価格に大きな影響を与えることから,全国の主要消費地と主要産地を対象に需要に見合った安定的な供給の確保と国民消費生活の安定を図るため,1966年野菜生産出荷安定法が制定された。需要見通しに即応した野菜指定産地の計画的整備と,野菜生産出荷安定資金による低落時の価格補給制度を内容としている。…
【野菜指定産地】より
…また都市化の進展につれて,野菜を安定供給することの重要性は増大している。このため野菜生産出荷安定法(1966)にもとづき,主要野菜について野菜指定産地および指定消費地域(野菜の消費上重要で,相当の人口を有する都市部およびその周辺の地域)を定めている。指定産地は当該指定野菜の出荷数量の1/2以上を指定消費地域に出荷する義務を負う代りに,出荷品目の価格が一定以下に下落した場合に,野菜供給安定基金を通じて生産者補給金が交付されるなどの特典がある。…
※「野菜生産出荷安定法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」