世界大百科事典(旧版)内の野蒜港の言及
【港湾】より
…大型の蒸気船の登場によって港の整備も急を要したが,資金難で思うにまかせず,ほとんどが沖荷役に依存していた。 近代的な港湾の整備は73年以降,東北,北陸振興の一環として宮城県野蒜(のびる)港と福井県三国港(当時は坂井港)を国の修築事業としてとり上げたのに始まる。野蒜港は内務省御雇技師,オランダ人ファン・ドールンの計画・設計のもとに78年着工,背後の都市計画事業とともに第1期工事は81年に完成したが,84年の台風による高波のため東側防波堤が決壊,現在はその面影もない。…
【仙台湾】より
…宮城県牡鹿(おしか)半島から福島県鵜の尾(うのお)崎までの間,太平洋に大きく開いた湾。湾には旧北上川,鳴瀬川,名取川,阿武隈川など大小の河川が流入し,沿岸には仙台平野が発達する。湾の東端は北上高地南端が沈降してできた岩石海岸からなる牡鹿半島で,属島に網地(あじ)島,田代島があり,仙台平野の一部である石巻平野の平滑な砂浜海岸に面して支湾の石巻湾がある。石巻湾の西方,松島丘陵の東部が沈降して形成された松島湾には多数の島が散在して松島の景勝地をなし,七ヶ浜(しちがはま)半島以南は仙台平野南部の砂質海岸となっている。…
※「野蒜港」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」