世界大百科事典(旧版)内の野蒜石の言及
【鳴瀬[町]】より
…複雑な海岸線をもつ宮戸島は野蒜(のびる)海岸とともに奥松島と呼ばれ,奇勝の嵯峨渓や松島四大観の一つである大高森(標高106m)などをもつ景勝地で,旅館,民宿など宿泊施設も多い。丘陵部で切り出される凝灰岩は野蒜石の名で,江戸時代末から建築用材として全国に移出されていたが,現在産出量は減少した。明治初期に東北開発の一大事業として,鳴瀬川河口の野蒜で大規模な築港工事が行われたが失敗し,東名(とうな),北上の運河だけが残っている。…
※「野蒜石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」