世界大百科事典(旧版)内の金剛三郎正明の言及
【金剛流】より
…坂戸郷と呼ばれた奈良県生駒郡平群(へぐり)町付近を本拠地として法隆寺に奉仕した坂戸座(鎌倉時代から記録所見)が源流らしく,室町初期には春日興福寺に勤仕する大和猿楽四座の一つとなった。1721年(享保6)に幕府へ提出した書上(かきあげ)および家元の系図では,足利義満時代の坂戸孫太郎氏勝(1280‐1348)を流祖とし,金剛三郎正明(1449‐1529)から金剛姓とするが,確実なことはわからない。世阿弥の芸談《申楽談儀》に〈金剛は,松・竹とて,二人,鎌倉よりのぼりし者也〉とあり,関東から上った役者が坂戸座を継いだらしい。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」