金剛三郎(読み)こんごうさぶろう

世界大百科事典(旧版)内の金剛三郎の言及

【喜多七大夫】より

…七ツ大夫の名は,幼少から能をよくしたことによるあだ名らしい。16歳で元服して金剛三郎を名乗る(〈古之御能組〉)が,それ以前から金剛大夫弥一の養子であったらしい。1605年(慶長10)弥一の没後に金剛大夫となったが,大坂夏の陣に豊臣方に荷担し,落城後は一時引退したと伝えられる。…

【喜多流】より

…7歳で器用に能を舞ったことから〈七ツ大夫〉と呼ばれた天才。豊臣氏の後援で金剛座に加えられ,10歳の1595年(文禄4)には金剛方七ツ大夫として記録に見え,十代で金剛大夫弥一の養子となったらしく,元服後,金剛三郎を名のり,金剛大夫として活躍した。大坂の陣(1614‐15)に豊臣方に荷担,落城後塞していたが,やがて抜群の実力と人気によって復活し(金剛座から分離独立し),北七大夫を名のった。…

※「金剛三郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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