金剛吼(読み)こんごうく

世界大百科事典(旧版)内の金剛吼の言及

【五大力菩薩】より

…三宝を受持する国王があれば,その国を守りに行くと記されており,仁王会(にんのうえ)の本尊としてまつられた。仁王経には新旧二つの訳があり,旧訳(鳩摩羅什訳)では,金剛吼菩薩,竜王吼菩薩,無畏十力吼菩薩,雷電吼菩薩,無量力吼菩薩という五尊の名と,各尊の持物が述べられているが,新訳(不空訳)では旧訳とは異なる菩薩名を掲げ,しかも五尊を五方(中東南西北)に配置している。それを旧訳と対比させると金剛吼菩薩―中方・金剛波羅蜜多菩薩,竜王吼菩薩―南方・金剛宝菩薩,無畏十力吼菩薩―東方・金剛手菩薩,雷電吼菩薩―北方・金剛薬叉菩薩,無量力吼菩薩―西方・金剛利菩薩となる。…

※「金剛吼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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