金色相(読み)こんじきそう

世界大百科事典(旧版)内の金色相の言及

【如来】より

…現存作品に見られる形像上の一般的な特色は,およそ次の諸点である。頭頂が1段盛り上がっている(肉髻(にくけい)相),頭髪1本ずつが右回りに貝のように巻いている(螺髪(らほつ)),額の中央に1本の白く長い毛が螺髪のように右回りに巻いている(白毫(びやくごう)相),耳が大きく耳朶(じだ)が長い,手の指の間は水鳥の水かきに似ている(縵網(まんもう)相),輪宝(りんぼう)の形が足の裏(あるいは手のひらにも)に現れる(足下二輪相),胸部に卍字が現れる,両肩が丸々として豊かである(肩円好相),全身が金色である(金色相),全身を包む光が頭部(頭光(ずこう))と身体(身光(しんこう))の背後に表される(丈光(じようこう)相),衣服は大衣(たいえ)を着るが,甲冑のような厳身具は身につけないことなどがおもな特色である。大衣は当初から無地の布として表現され,日本の場合,中世以降でもそれに従った作例が多いが,中国で造像された如来像の中には,大衣に装飾文様を加えた例が見られるようになる。…

※「金色相」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android