世界大百科事典(旧版)内の鉈起しの言及
【鉈】より
…〈鼻〉は石の上で鉈を使っても刃を痛めないためと説明されているが,実用的なものとしてより,鍛冶のある種の呪術に関係したものではないかという見方もされている。鉈は年末に他の農具とともに飾って供物をし,正月の仕事始めに〈鉈起し〉といって使い初めをしたり,また鍛冶屋では剣,鎌,鉈の模型を作り水の字形に並べて神に供える。鉈は正月の成木責めや墓穴の魔除けにも使われ,新潟では新生児の雪隠(せつちん)参りの際に男児は鉈,女児は杓子を腰にさしたという。…
※「鉈起し」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」