世界大百科事典(旧版)内の鉱業警察の言及
【鉱山保安法】より
…日本においては,明治の初期から鉱業法の整備が進んだが,当初は鉱業自体がさほど活発ではなく,また鉱害に対する社会的な認識がさほど深刻ではなかったために,鉱山保安に関する法規制はほとんどなされていなかった。しかるに,日本の近代化の進展とともに,鉱業生産が増加し,鉱山災害や鉱害が増大したため,1890年の鉱業条例で,鉱山の保安に関する法規制が,鉱業警察として,はじめて体系的に整備された。その内容は,坑内および鉱業に関する建築物の保安,鉱夫の生命と衛生の保護,地表の安全と公益の保護の3点に及ぶものであった。…
※「鉱業警察」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」