世界大百科事典(旧版)内の銀ばしの言及
【箸】より
…木ばしは白木のままのものと塗りばしがあり,後者には蒔絵(まきえ)や螺鈿(らでん)を施したものもつくられる。また,銀はヒ素と反応して急速に変色するため,中国では古くから毒殺をおそれた権力者たちが銀ばしを常用したといい,日本でもそれにならって古くから用いられていた。【鈴木 晋一】
[民俗]
はしの使用は,一つには物を手でつかむことを忌む宗教的な理由から始まったと考えられ,今日でも各地に残る魚などの神饌(しんせん)を直接手を用いずに,長いはしと包丁で調理する〈真魚箸神事(まなばししんじ)〉はその古い心意を伝えている。…
※「銀ばし」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」