世界大百科事典(旧版)内の銀字経の言及
【装飾経】より
…その起源はおそらく梵篋(ぼんきよう)の装飾などに求められ,中国で装飾の手法が確立した。唐代以後の記録に金字経や銀字経がみえ,現存最古の例として9世紀に刷られた見返絵をもつ《金剛般若経》があり,その後も経絵のついた版経が広く行われた。朝鮮では,8世紀半ばの紫紙金銀泥見返絵をもつ《華厳経》を最古例に,つづく高麗時代に精緻な表紙,見返絵を付した金字経や銀字経が国家事業の大蔵経写経にともなって発達し,元代の中国にその技術を逆輸出するに至った(《高麗大蔵経》)。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」