銓試(読み)せんし

世界大百科事典(旧版)内の銓試の言及

【進士】より

…貢挙は初め吏部のつかさどるところであったのを,のちに礼部の所管に改めたのは,それが就職試験ではなくて,資格試験であったからである。貢挙に合格すれば,進士及第を賜り,終生の栄誉の称号となるが,ただし実際に官吏に就職するためには,さらに吏部が行う銓試(せんし)を受けなければならなかった。銓試は身言書判といって,容貌,言語,書跡および判決文の作成力を試すが,ここに六朝時代の貴族制度のなごりが見られ,たとえば韓愈のような背景を持たない俊才は,しばしばこの関門でしめ出された。…

※「銓試」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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