世界大百科事典(旧版)内の錐体交叉の言及
【錐体路】より
… 錐体路の起始神経細胞は大脳皮質運動野(中心前回)の第V層にあり,その神経繊維は内包を通って中脳腹側面の大脳脚に現れ,橋核を貫通して延髄腹側面に錐体を形成する。脊髄にはいる直前に錐体交叉(こうさ)によって対側にわたり,対側の脊髄側索を下行しながら脊髄前角の運動神経細胞に接続する。錐体交叉で交叉する繊維量には個体差があり,10~25%は交叉せずにそのまま同側の脊髄前索を下行するという。…
【脊髄】より
…大脳の前頭葉にある運動野から下行してきて,脊髄の全長にある前角の運動細胞に結合する。この経路は延髄の下端で大部分が交叉(錐体交叉)して反対側の側索を下行し,外側皮質脊髄路となる。残りは交叉しないで同側の前索を下行する前皮質脊髄路となる。…
※「錐体交叉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」