鎖繡(読み)くさりぬい

世界大百科事典(旧版)内の鎖繡の言及

【刺繡】より

…また,前1000年ころのパッチワークやアップリケの技術による葬儀用のテントや天幕もある。中国では鎖繡(くさりぬい)(チェーンステッチ)の印痕のある泥土が西周時代中期(前950ころ)の墓から発掘されている。前400年ころのギリシアの遺物には,刺繡糸が退化し,ライオンの構図の針穴だけが残っているリネンの断片(アッティカ出土)や,ウール刺繡による墓室装飾用壁掛けのケンタウロスの断片があり,アルタイの古墳ではフェルトに刺繡とアップリケを施した馬の鞍掛けや,アップリケの墓室用壁掛けなどが見られる。…

※「鎖繡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」