長床犂(読み)ちょうしょうり

世界大百科事典(旧版)内の長床犂の言及

【すき(犂)】より

…分布はインド犂地帯の北西方からイラン高原,トルコ,バルカン半島を経て東欧,中欧,フランス東部にまで広がっている。湿潤なアルプス以北のヨーロッパでは除草のための耕土反転が必要であるが,長床犂のままではその機能を果たしえないのでさまざまな工夫が重ねられてきた。その完成された形態では,犂底の先端にあった犂先が犂底の片側にうつるとともに巨大化して垂直状の撥土板つきの犂先へと変化し,その前方には犂轅から犂刀がのび,短くなった犂轅の前方部には車輪(一般には左右相称の2輪)が取り付けられ,さらに犂柄も両手で支える二重犂柄へと変化していった。…

【農具】より

…犂は湾轅犂(わんえんり)が一般で,イラン,トルコなどでは方形犂が使用される。いずれも木製の犂轅で2頭用軛に接続して使用される浅耕用の長床犂である。耙は厚板,丸太状,はしご状の木製耙が多く,下面に歯がとりつけられることもあるが小突起にすぎない。…

※「長床犂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」