世界大百科事典(旧版)内の門人制の言及
【家元】より
…とくに茶道や花道のような客観的な技術の評価がむずかしい型の文化を伝授する芸能では,流祖以来血脈的な権威の継承が重要な意味をもち,なおかつ家元成立の条件として多数の素人入門者が家元を経済的に支えていることがある。池坊では1678年(延宝6)より門人帳が作成され,江戸時代後期になると茶道の堀内家の門人帳も作られるなど,各茶花道の流儀では家元に誓約をたてて入門する門人制が広く成立する。誓約の内容は家元の権限,弟子の義務にかかわるもので,その第一は免許権と教授権である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」