防衛同盟(読み)ぼうえいどうめい

世界大百科事典(旧版)内の防衛同盟の言及

【オーストリア】より

… オーストリア共和国もまた戦後,食糧難をはじめとする経済的困難に直面し,さらにはイタリア,ドイツに独裁政権ができたためもあって,社会民主主義者とブルジョア層の対立が重大化した。社会民主党系の労働者を主体とする防衛同盟Schutzbundと,市民・農民からなる護国軍Heimwehrという二つの武装集団が対立し,とくに34年2月12日にはウィーンを中心に防衛同盟が蜂起した。蜂起は軍によって鎮圧され,その結果多くの者は投獄され,死刑判決を受ける者もあり,またスターリン体制下のソ連へ逃げて処分された者もいた。…

【オーストリア社会民主党】より

…19年2月の選挙で社会民主党は,全投票数の40.8%(69議席)を獲得し,K.レンナー首相のもとでキリスト教社会党と連合政権を樹立したが両党の対立は激化し,20年の選挙後,社会民主党は連合政権から脱退した(1919年の党員数33万2000)。 この時期,社会民主党は党の牙城である〈ウィーン市〉の行政・社会政策に積極的に取り組むとともに,23年には民兵組織である〈防衛同盟〉を組織した。オーストリア・マルクス主義の模範的綱領と呼ばれる26年のリンツ綱領は,民主主義を階級闘争の基盤とし,民主主義の手段によってブルジョアジーの階級支配を粉砕すると規定するとともに,ブルジョアジーが反革命によって民主主義を破壊しようとした場合,労働者階級は国内戦により国家権力を掌握することを確認した綱領であった。…

※「防衛同盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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