世界大百科事典(旧版)内の阿弥陀浄土の言及
【浄土教】より
…ちなみに,中国では弥勒下生に名をかりた民衆反乱が頻発するのであるが,それらは阿弥陀信仰が弥勒上生信仰を圧倒した隋・唐以後であることは注目されてよかろう。ところで,《漢訳大蔵経》のなかで阿弥陀仏について説いている仏典は270余部で,大乗仏典全体の3割を占めていて,中国や日本では阿弥陀浄土の信仰が他の浄土教を圧倒して普及し,浄土教の名称を独占するかのごとき様相を呈するにいたる。この阿弥陀浄土をとくに説く浄土経典としては《般舟三昧(はんじゆざんまい)経》と《無量寿経》《阿弥陀経》《観無量寿経》のいわゆる〈浄土三部経〉がある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」