世界大百科事典(旧版)内の阿片条約の言及
【麻薬】より
…また,旧阿片法(1897公布)は,アヘンの専売制を定めてその売下げを医療関係者に限定している。 他方アヘン以外の麻薬については,1912年にハーグで締結された阿片条約に基づき,〈モルヒネ・コカイン及其ノ塩類ノ取締ニ関スル件〉(1920年の内務省令)が定められ,モルヒネ等の輸出入が許可制となり,その譲渡目的の製造は届出制となった。続いて25年にジュネーブで署名された第2阿片条約およびその議定書に基づき,前記内務省令を廃止して旧麻薬取締規則(1930年の内務省令)が制定され,モルヒネ,ジアセチルモルヒネ,コカイン等重要な麻薬の製造を許可制とし,麻薬の譲渡手続が定められた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」