阿蘭陀甲必丹(読み)おらんだかぴたん

世界大百科事典(旧版)内の阿蘭陀甲必丹の言及

【カピタン】より

…江戸時代,マカオ~長崎間のポルトガル貿易に最高の権限を持ち,マカオ滞在中は同地の最高の行政官,長崎ではポルトガル人の代表を務めたのがカピタン・モーロcapitaõ‐morである。このカピタンの名称は,そのまま他の外国人にも用いられ,中国人の代表は甲必丹(カピタン),オランダ商館長も〈阿蘭陀甲必丹(オランダカピタン)〉と呼ばれた。平戸に商館があった時代(1609‐40)には,長期間在任したオランダ商館長も多かったが,1640年(寛永17)11月,大目付井上筑後守が将軍徳川家光の密命を受けて平戸を視察し,商館の一部の建物の取壊しを命じた際,日本人にキリスト教を広めないため,商館長の毎年交代を命じ,商館も翌年長崎出島に移された。…

※「阿蘭陀甲必丹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android