世界大百科事典(旧版)内の限田令の言及
【均田法】より
…中国の北魏にはじまり,北朝,隋,唐の時代に行われた土地法。中国の儒家の伝統的教説では,一夫百畝を保障する先王の井田制が土地制度の理想とされ,秦・漢帝国以降〈富者は阡陌を連ね,貧者は立錐の余地なし〉といわれる現実の土地所有の著しい不均衡に対処して,土地所有の最高限をきめる限田令(前漢末),王莽の王田政策から西晋の占田制が試みられたが,いずれも成功せずまもなくくずれた。同時に秦・漢以来諸王朝は勧農に努め,曹魏の屯田,西晋の課田制を通じ支配権力主導によって農民が安定した農耕生産に励むことができるよう推し進めた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」