世界大百科事典(旧版)内の除皮質姿勢の言及
【運動障害】より
…この系のみの単独の損傷は生じにくいが,大脳~間脳間の高位の構造が損傷されると,これらの部分から抑制されているこの系統の興奮が高まり,種々の形の筋緊張異常を呈するようになる。損傷が赤核より上方の場合は,手を屈曲させ足を伸ばす除皮質姿勢decortication postureを,また損傷が赤核より下方の上部脳幹にある場合は除脳姿勢decerebrate postureをとる。
[小脳系の運動障害]
小脳,橋(きよう),延髄オリーブ核などが関与した調節系で,最終共通経路を直接に支配するのではなく,錐体路系と脳幹網様体系の調節系に対して作用することによって,間接的にコントロールしている。…
※「除皮質姿勢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」