障子歌(読み)しょうじうた

世界大百科事典(旧版)内の障子歌の言及

【名所絵】より

…名高い在原業平の〈ちはやぶる神代もきかず竜田川……〉などが,清和天皇の貞観年間(859‐877),陽成天皇が東宮であった870年ころに〈たつた(竜田)河にもみぢながれたるかた〉を描いた屛風絵を詠んだ歌としたもので,ここではすでに名所絵と四季絵とが,実質的に一致している。 こうした屛風歌や障子歌は,9世紀後半から始まって,おびただしい数が当時の歌集に収められており,平安時代の障屛画の盛大な様相を示している。なかでも歴代天皇の大嘗会(だいじようえ)の際の大嘗会屛風は,最も公的な行事の場を飾るものとして,10世紀以降の記録によれば,各時期の代表的歌人,書家,画家によって制作され,悠紀(ゆき)方・主基(すき)方各国郡の名所18ヵ所をそれぞれ6帖の屛風に描いたものであった。…

※「障子歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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