世界大百科事典(旧版)内の隣邦兵備略の言及
【山県有朋】より
…西南戦争にも征討参軍として出征,徴兵による新しい軍隊を率いて士族中心の西郷軍と対決,これを鎮圧した。翌78年には新設の参謀本部長,80年〈隣邦兵備略〉を上奏して対清戦争を想定した軍備の充実を説き,他方,〈軍人訓戒〉を起草して軍人に忠勇と従順の精神を喚起することに努めた。82年に伊藤が憲法調査のため渡欧したあとをうけて参事院議長,翌年には内務卿に転じて自由民権運動を弾圧し,内相としては87年保安条例を公布して三大事件建白運動を抑えた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」