雀孝行(読み)すずめこうこう

世界大百科事典(旧版)内の雀孝行の言及

【スズメ(雀)】より

…だが一方,こうしたスズメの穀物をついばむ習性を善意に解釈して,穀霊神的な見方をして〈スズメが田をつくる〉といったり,昔話でもスズメが米をついばむのは親孝行の報いであると説いたりした。スズメの色彩はじみで,人々に注目されることは少なかったが,喉部(こうぶ)の黒色模様が特徴的なので,昔話の〈雀孝行〉では親の臨終の知らせにあわてたスズメが御歯黒をつけそこない,それが模様になったとする由来譚が語られている。白いスズメは来福の兆しと考えられたが,昔話でも〈舌切雀〉のように,スズメは人間に富を与える鳥としても語られた。…

【ツバメ(燕∥玄鳥)】より

…そこで,雛が落ちないようにその足を髪の毛で巣に結びつけるくふうをしているとか,卵や雛をさらった蛇を親鳥が針を使って仇討したとかいう話が伝えられている。〈雀孝行〉に分類される昔話では,美しく化粧をととのえていて親の臨終に間に合わなかった不孝の報いで,虫や土を食まなければならなくなったと語られ,ツバメの生態がよく観察されている。【佐々木 清光】
[中国]
 ツバメはガンとともに代表的な渡り鳥の一種であり,一般に仲春に訪れ,仲秋に去った。…

※「雀孝行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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